2019年1月16日水曜日

2019.1/12 VTBD ワン・デック ドンムアンエアベース2019

今更ながら年明けの記事。

初のタイ王国空軍のエアショー。
タイ王国空軍では1月のこどもの日である第二土曜に全基地でエアショーが開催されます。
今回訪れたのはバンコクにあるドンムアン空港に併設されているドンムアン基地で開催されたエアショー。
 タイ王国空軍、Wings 6,602RFS"Wihok "に所属するA340-500。
元タイ国際航空の機体で、引退後VIP機に改装されました。

空軍が練習機として使用しているT-41D。
ドンムアン基地Wings6s,604sqで運用されている機体で、尾翼は記念塗装となっていました。

ウボンラチャタニ基地のWings21、211fs所属のF-5Tが展示飛行に向け準備をしています。

今回バンコクドンムアン基地に展開した21128はF-5導入40周年を記念したスペマとなっており、このカラフルな尾翼の機体の他、ロービジバージョンの2機が作られました。

朝もやがかかるドンムアン基地をタキシングしていきます。

プラチュワップキーリーカン基地Wings5、501sq"Mosquito"のAU-32が離陸。
元はピラタスPC-6でフェアチャイルドがCOIN機として改造した機体です。

AU-23はフェアチャイルドが独自に製造する全く別の発展型でJA61TCのPC-6 B2-H4とは似て非なる外観を持つ機体となっています。

この機体は元は在タイ米軍がベトナム戦争で使用した機体で、のちに米軍部隊が撤収する際に、残していった機体をタイ王国空軍が譲り受けたものです。現在全機がプラチュワップキーリーカン基地に所属しています。

G650、N898Sが離陸。NTVPX AIRCRAFT.coが所有している機体です。
オシャレなデザインが素敵な機体です。

Nok AirのQ400、HS-DQBが離陸。
Q400はNokAirがATR-72の後継機として導入を進めている機体でこちらにもさまざまなバリエーションが存在します。HS-DOBはQ400では数少ないピンク系の塗装です。

タイエアアジアXで数少ないスペマ機、HS-XTDが離陸。 韓国にあるロッテワールドのアドカラーで、マスコットキャラクターのロッティ&ローリーが描かれたセンスのいいスペマです。

先ほどタキシングしたF-5T、21128が離陸。
F-5で一番格好いい理想的な位置でのエアボーンはありがたいです。

タイエアアジア、ASEANのキャンペーンのスペマでマレーシア本国にも全く同様の塗装のスペマが存在しています。

先ほど離陸したF-5Tはコラート基地よりリモートで飛来したF-16,2機を交えてACM展示を実施。

F-5が敵機役で2機のF-16がF-5を追います。

ACMとは言いつつフィールド内での旋回が主ですが見応えのある展示でした。

コークグラティアム基地Wings2、
203RsqのEC725が登場。

EC725はEC225の軍用機タイプ
基本的な仕様は東京消防庁や海上保安庁の機体と同様ですが各種センサなどが取り付けられています。

特筆すべきはドアの開き方。

迷彩の施されたピューマシリーズは新鮮でとても格好いいです。

斜め前から見ると、スポンソンにドアが入る隙間が開けられているのが確認できます。

左右でほぼ同一の迷彩が施されています。
このEC725はUH-1の後継機として導入された機体でこれによりUH-1は全機引退しています。

ACMを行っていた3機が着陸。
Wings1、102sqF-16Aもここで着陸します。
キャノピーの電磁遮蔽シールドがかなり強いタイプのものが使用されているのが分かります。

まずタキシングしてきたのは朝方離陸したF-5Tスペマの21128。
色の明暗の差が激しい胴体の塗装が異国情緒を漂わせる独特の雰囲気を醸し出す機体。改修の有無や塗られた時期などによって明暗や色の色相、迷彩パターンなどが少しずつ異なります。

尾翼の六角形の中にはかつてF-5を運用した部隊マークが描かれています。
コラート基地の102sq、タークリー基地の403sq、スラタニー基地701sqなどが描かれています。
いずれもF-16やJAS39に置き換えられる形で引退し、現在はウボンラチャタニ基地211sqのみで運用されています。部隊マーク鷲が一段大きく描かれています。

つづいてコラート基地所属Wings1、103sq "Lightning"のF-16Aがタキシングしてきました。
この部隊はシンガポール空軍から中古で導入した機体を含めすべてOCU Block 15で固められています。

ロービジ化が進む現在、部隊マークやラウンデル、国旗のデザインとなっているフィンフラッシュやコーションデータに至るまですべてハイビジとなっている貴重な国です。

もう一機は電磁遮蔽シールドが強い87705。同じくOCU Block 15。

尾翼には国旗デザインのフィンフラッシュと103sq "Lightning"の部隊マークである稲妻マークが施されています。
この103sqはF-5A/Bを使用していた部隊でピース・ナレースワンIによって最初にF-16への置き換えがスタートした部隊です。
部隊マークは当時は赤いストライプの中に白い稲妻でしたが、F-16の導入時に現在の赤い部隊マークへと変更されました。

朝方に離陸したAU-23も帰ってきました。

ピラタスポーターを原型としている機体だけに斜め前圧縮の格好よさは格別です。

すべての機体が同じシャークティースが描かれているわけではなくすこしづつ表情が異なるのが同機の特徴。
この機体は口が大きく開いている機体。

口の間が狭く、歯の占める割合が多い機体です。

シャークティース自体が大きめの機体。
エンジンはピストンエンジンではないですがPC-6 B2-H4とも異なるエンジンを搭載しており、より丸みを帯びた印象となっています。

EC725もタキシングしてきました。スポンソンの隙間が良くわかります。
サーチライトなどは海保と同様のものを装備しているようです。

比較的最近に導入された機体のため窓は大きなタイプと小さなタイプが混ざっています。
これは陸自が追加導入したEC225と同様の仕様です。

タイ王国陸軍のC-295が飛来。迷彩パターンは空軍とはかなり異なりインドネシア空軍の輸送機に近いパターン。かなり格好いい機体です。
C-295はCN-235の胴体延長タイプでCASAのみで製造されているタイプ。エンジンもPW127Gに変更されています。

エアアジアグループが導入を進めているA320neo。
タイエアアジアにも普及しています。タイエアアジアNEOは控えめな塗装となっています。

Nok Air創設10周年を記念したプチスペマとなっているHS-DBQ。
各所に星が散りばめられた美しい塗装が特徴です。

黄緑色と黄色の組み合わせのHS-DBQ。現在存在する機体では中期にあたる塗装パターンで後部の白と原色系の組み合わせが特徴です。

NokAirで風前の灯となっているATR-72。元タイの機体を使用しており順次Q400を後継機に引退が進められています。
HS-DRCは比較的後期に導入された機体で、同様の塗装パターンの機体が複数機存在していましたが、今では1機のみが運航中。

インドネシアのライオンエアのタイ部門、タイライオンエアの737-900ER。
ウィンドウの後ろのタイの国旗とThaiの文字が本家と異なります。
最近できたばかりの航空会社ですがエアアジアグループに負けじと勢力を拡大させています。

タイライオンエアのA330はバティックエアの塗装。LCCに導入された事例はこれのみと思われます。
バティックエアの塗装とLionのタイトルが違和感のある機体ですが、ブランドとして統一するつもりはあるのでしょうか。。

オレンジと青のウェイブラインが特徴のHS-DBW。
NokのHS-DBQと同機デザインで白の面積が多いのが特徴です。

しばらくするとスラタニー基地Wings7 701sq"Shark"所属のJAS 39グリペンによるデモフライトがスタート。この機体を見るのは初めてです。

ヨーロッパ機の特徴であるデルタ翼と機動性を高めるカナード翼が特徴。

A/Bを焚いて離陸。
翼にはスモークポッドを装備しています。

時折背中を魅せてくれます。
グリペン独特のすらっとしたフォルムのデルタ翼とインティークにあるデルタ翼が格好いい機体です。

デルタ翼は格好いいだけではなく素晴らしい機動力にも貢献しています。
その機動力はスモークのおかげではっきりと見ることができます。

格好いいグリペンの背中。

素晴らしい機動飛行を行った後、他の基地でも同時に行われる基地解放へと向かいます。

しばらくしてリモート展示から戻り着陸。カナード翼は下向きとなりこれまた格好いいです。
 地上に降りるとまた違った格好よさを感じます。

圧縮で。意外と四角いフォルムの機体であることが分かります。

見慣れたミラージュ2000とはまた異なった格好よさの機体。

尾翼にはフィンフラッシュと701sq"Shark"の部隊マークである鮫が描かれています。
この部隊は以前はF-5E/Fを使用していた部隊で2011年にJAS 39に機種更新を開始。
サーブ 340 AEW&Cと防空システム一式と空対艦ミサイルRBS15Fを同時購入し、タイ国防の近代化に貢献しました。
フライトを終えた機体はエプロンの前に並べられます。

Wings6 601sq "Lucky"のC-130H-30が着陸してきました。
ドンムアン基地所属でタイ唯一の物資輸送隊。米軍より明るめの塗装でかなり新鮮な印象の機体です。

NokAir、水色ベースのHS-DBKが離陸。
最新の塗装パターンで胴体の前が真っ白であるのが特徴。

塗装パターンが古いATR-72。HS-DRDが離陸していきます。
この塗装パターンのATRも複数機存在していましたが現在では1機。その一機であるこの機体も間もなく引退となるようです。

ピンクと黄色のデザインが特徴のHS-DBS。

続いて濃い紫とピンクのHS-DBU。HS-DBSの色違いであることが良くわかります。
ケバい塗装がNokAirらしくて好印象です。

NokAirのQ400も離陸します。HS-DQE で黄色ベースの塗装。
Q400は黄色ベースの機体が多い印象です。

 国際スピード郵便のスペマ。HS-ABG。
紙飛行機でエアメールをあらわしているオシャレなスペマです。


VipJetのC510、HS-VIPが離陸。
VipJetはタイのドンムアンをベースとするVizJet運航会社の一社です。

厚木でも見かける米陸軍のUC-35がこんな場所でも。
厚木では撮影できないタキシングする姿を撮影できました。

NokAirのQ400、HS-DQGが離陸。
HS-DQE と同様黄色ベースの塗装ですが、リボンがコンセプトとなっているNokAirでは珍しい塗装です。

黄緑と水色を基調としたHS-DBVが離陸。

HS-DBDは青緑がベース。

HS-DBQは緑を基調とした派手な塗装が特徴の機体。
現存する中では一番古いタイプの塗装で白の面積が少なく初期のNokAirの印象を維持している塗装です。

ガムペーンセーン空軍基地フライトトレーニングスクール1stTSに所属するPC-9M。
4機中3機がブルーフェニックス仕様。先頭の一機は通常仕様でした。

ブルーフェニックス仕様の機体はスモークが出るようになっている他塗装が青ベースの塗装となっています。

同じくガムペーンセーン空軍基地フライトトレーニングスクールの2stTSよりPAC CT-4Eが飛来。

ニュージーランド製の珍しい機体でオーストラリア、ニュージーランドで導入されましたが、両者ともに引退が進んでいます。

固定脚でかつ独特のフォルムが特徴の機体ですが、CT-4Aの置き換えが発表されている今この機体もそう長くはないような気がします。

タイの免税店、キングパワーのスペマとなっているエアアジアのHS-ABVが離陸していきます。
キングパワーのスペマは何種類かいますがどれも素敵なデザインです。

飛行展示がひと段落したので地上展示を撮影します。
全体的にロープの位置が高く、撮影には向きません、、


602sq"Wihok"に配備されているA319。
1月ですが日中は30℃を超えるため翼の下で人が涼んでいます。


地上展示されていたSAAB340のAEW&CバージョンS-100B Argus。JAS39とともに導入した機体でSAAB340の生産が終了しているので旅客機からの中古改造機となっています。
JAS39と同様スラタニー基地Wing7の702sq"Orca"に配備されています。

同基地701sqのJAS-39D。複座となるとまた印象が異なります。
ロープの位置が微妙な位置で貼ってあるため撮影困難な機体が多めです。

103sq "Lightning"のF-16B OCU。空軍100周年ロゴが残っていました。

チェンマイ基地Wings41 411sq "Thunder"に所属するL-39アルバトロス。
グレーの三色迷彩が特徴的でタークリー基地401sqも同様の機体を使用していましたが、T-50にリプレースされ、現在は1部隊のみの運用となりました。

ドイツより中古で購入したAlpha Jet AはWings23 231sq"Hunter"に配備されています。
独特のフォルムが特徴の機体は1978年初飛行の古いモデルの攻撃機。
ドイツ時代とはかなり異なる塗装で運用しています。

211fsのF-5F。尾翼にはロービジの部隊マークが施されています。

マルケッティSF-260MTをベースに開発されているRTAF6の2号機。
現在開発中のタイの国産機です。

タクリ基地Wings4 402sq"Focus"で使用されているDA42。
5機の内3機はELINT仕様のDA42MPPとして運用されています。


コカティアム空軍基地、Wings2の201sq"Spider"のBell412。
タイ空軍では人員輸送ヘリとして採用されています。

バンコクのドンムアン基地に保存されているT-33。このような展示をしているとまるで現用機のようです。
部隊マークから403sqで運用されていたと思われます。



同じく引退した機体で展示されていたF8Fベアキャット。
タイ空軍では1951年にそれまで使用していた日本機を置き換えるために米国から中古で導入。
以後1963年までタイ空軍の主力機として運用されていました。機体はWings1の12sqのマークが描かれています。

基地の郊外にはゲートガードが展示中。C-123はタイでは戦術輸送機として配備。
東南アジア迷彩が施された機体が多い中VIP用の同機はストライプカラーが採用されています。

同じく輸送機として幅広く使用されていたC-47。
C-123と同じく迷彩が施されている機体もいましたが、ここに置かれている機体はVIP用の為専用の塗装が施されています。
このような展示機もいる中で、未だにエンジンを換装したBT-67を現役で運用していることを考えると感慨深いものです。
博物館に既におかれているWings6,604sqで使用されていたCT-4A。 
現在引退中の機体となっています。

New Gen Airways(タイ新時代航空)の737-400。新時代を謳っておきながらこの機種チョイスというのがいかにもタイのこういうエアラインな感じです。

こちらは少数の737-800のうちの一機。
胴体の塗装以外にも尾翼が若干塗装変更されています。こちらが新塗装扱いなのでしょうか。
タイトルはエンジンに描かれておりとてもユニークな塗装です。

午後からのJAS-39の機動飛行。
デッキからだと順光にはなりますがかなり遠いのが残念です。

HS-DBQは午前中にも撮影できている機体。

紫が基調HS-DBU。同じく午前中にも撮影できている機体。

HS-DBDの水色バージョン、HS-DBK。同じく午前中にも撮影できている機体。

HS-DQE。 同じく午前中にも撮影できている機体。

HS-DBV。 同じく午前中にも撮影できている機体。

上の機体の色違いのHS-DBYがやってきました。
色違いといいながら若干尾翼の塗装に変化があるのがノックらしいです。

Bajaj AutoのBD-700グローバル5000、VT-KJBが飛来。
blueを基調とした見かけない塗装と会社のロゴが入っているいい塗装の機体でした。

N6275E。世界一周を行っているCessna A185Fのようです。
非常にアツい機体ですが、陽炎が厳しいのが残念です。

HS-SST。タイ籍のTBM-700でこちらもアツいのですがAPUメラをくらい撃沈です…。

残念ながら陰ってしまったピンクを基調としたHS-DBE。
長いまつげが描かれておりメス風の塗装となっています。可愛い色にはオシャレを…というNokAirの遊び心を感じさせます。

不思議なデザインのQ400。HS-DQD。
植物?をイメージしているのでしょうか。個性的な塗装です。

ドンムアン空港はスクート/ノックスクートも就航しています。

そんなスクートと間違えそうになる塗装のNok Airも。HS-DBTはオレンジと黄色を基調とした塗装で、黄色系の塗装をしている737は現在この機体が唯一かと思われます。

午前中に撮影したHS-DBDも出発していきました。

タイエアアジアのタイ観光局アドカラーとなっているHS-ABC。
赤ベースですが随分ド派手な絵が描かれている為インパクトがすごい塗装でした。

ドンムアン空港をベースとしているMJETSのサイテーション525がタキシングしてきました。
濃いブルーが格好いい塗装でエンジンに社名が書いてあるのも素晴らしいです。

朝方離陸していったQ400、HS-DQBの色違い、HS-DQA。
黄色が入ってより鮮やかな印象の機体となっていました。

サイテーション550が降りてきました。
上の機体と同じMJETSが運航している機体のようです。

HS-DQDの色違いとなっているHS-DQC。
色が派手な分不思議さはさらに増して見えます。

黄色と紫で仕上げられた素敵な塗装のHS-DBXは、HS-DBYなどと同系列の塗装。
夕方の柔らかい光線もあって非常に綺麗に見えます。

ノックエア10周年プチスペマとなっているHS-DBQが出発。

HS-ABVと同じく タイの免税店、キングパワーのスペマとなっているHS-ABT。
大人しめの塗装ですが、尾翼のブルーといいノーマル塗装として成り立つレベルの完成度の高いデザインの機体。このほかにもう一種類いるようです。


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