2020年3月15日日曜日

2020.3/15 RJNA

 MRJ90改め三菱スペースジェット M90の新しい試験機、FTV-10/JA26MJは今日初めて三菱エプロンの外に出ていました。
13時過ぎ、JA26MJはRWY34に向け初めてのタキシングをはじめました。
小牧城を絡めた小牧の定番ショット。
この滑走路へ向かうMRJはFTA-3が渡米した2017年から数えて約3年ぶり。名前を変え、再びこの地にこのフォルムの飛行機が帰ってきました。
同時にスペースジェットのフルカラーが日本でお目見えとなる瞬間でもありました。
赤一色に見える尾翼は日本をイメージしたの銀色の模様が入り、塗装は後部のみに金・青・赤の三色の模様が入ります。
塗装はさみしくなった半面金色はこれまでのMRJより光沢のあるものが採用されています。
胴体下に入れられていたMITSUBISHI AIRCRAFT CORPORATIONのロゴは後部胴体に入れられ、イマイチ座ってない印象。

いよいよMRJが3年ぶりに滑走路へ。
ラインナップするJA26MJ。
今回、タキシーテストを行ったFTV-10は通算10号機に当たる機体。
元々は量産機としてANAに納入される予定の機体ですが、設計変更に伴って設計変更反映初号機として、米国でTC取得に向け活躍する機体となりました。
テストはまず低速のブレーキテストから。
滑走路上で何度か停止しW-5まで。
再びRWY34に向けタキシング。俯瞰気味に捉えたMRJのキリッとした顔つきはとてもカッコいいです。
量産機は顔つきが変わるという話もあるため、貴重になりかもしれません。
この瞬間を3年待った大勢のギャラリーに見守られます。

再びRWY34へラインナップ。あのGTFエンジンのサウンドが3年ぶりに響き渡ります。

再び停止、エンジンを噴かせます。
W-4から離脱し、再びRWYへ。
今回量産機として製造された機体とあって補強がなく綺麗な機体に仕上がっています。
とりわけ目立ったRATカバー周辺と胴体上部の3本の補強がなくなり、旅客機らしくなりました。
また設計変更に伴いディティールに変更が出ています。
まずはアンテナ。1/2号機は上面にアンテナが2か所、3/4号機はアンテナが3か所取り付けられていましたが、
FTV-10にはこの3か所に加え下部に赤く塗られたアンテナが1個追加されています。
またキャノピー下後方にあったセンサーはピトー管すぐ後ろに移動しています。

左側、現在アンテナが追加されている部分のすぐ上にFTA1~4には左右2個ずつ4か所の突起物がありましたがFTV-10ではなくなっています。
また右側もセンサーの位置が変わったほか、元のセンサー位置には新たにジャイロセンサーと思わしきものが追加されていました。

尾翼前縁すぐ下あたりには小さなインティークを発見。これも前4機にはなかったもの。
APUのインティークは水平尾翼の上にあるので別の用途と思われます。
右側には排気口がラダーのすぐ下に確認できます。繋がっていると思われますが、
何のための穴なのでしょうか。

JA26MJは4回目のタキシーチェックへ。お馴染みの角度です。
3回目はステアリング試験、4回目は中速のブレーキテストを実施しました。

今日は4回のRWY上での試験を実施、スポットに戻りました。

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