久々の海外遠征は台東志航基地でスタート。
早速降りてきたのはベトナム迷彩風の迷彩を纏ったF-5F、5416。コロナ中ずっと撮りたかった機体です。旧46中隊のアグレッサーカラーで、一般的なベトナム迷彩の塗分けを維持している貴重な機体です。
現在は44・45訓練隊で運用されています。
以前はグレーの機体にハイビジで入れられていましたが、現在は全ての機体がロービジで書いてあります。
しかし、他の部隊で古い大隊マークを描いた機体は既におらず、貴重なマーキングと言えます。
第10空運大隊のC-130H、1319。この機体を見て台湾に「帰ってきた」と実感させられました。
導入時から変わらない迷彩を維持したC-130は我々にとっての中華民国空軍始まりの地である屏東(ただし南)基地の機体。電車から見えたこの機体の機影を初めて見たのを今でも覚えています。
さらに、台湾にいることを実感させられる象徴的な機体が
新竹・2聯隊のミラージュ2000。このデルタ翼のシルエットは新竹でのイニシャルで特に印象的なシーンです。見てわかる通り実弾を腹の下につけてのミッションフライト。カッコいいです。
しかし、昨今の情勢も踏まえ台東にも戦闘機を配備させる必要が出てきたことから、ミラージュ2000がアラート待機とCAPのために志航基地に展開しています。
そのため、台東でみるミラージュは全てタンク2本+実弾装備。非常にかっこいい姿のミラージュを台東の最高の条件でいただけるわけです。
以前基地開放で訪れた時に初めてこのロービジ機を撮影してから5年、新竹にも数回展開しすっかりお馴染みの存在になりました。
以前の開放時は残念ながらキャンセルになったS-70のデモですが、その年にS-70C-1Aは引退。陸軍からリースされたUH-60Mに置き換わっています。
前回の台南開放時はまさかのハイビジでしたが、この機体はオリジナルのロービジラウンデルで描かれていました。
常駐配備されている2聯隊ですが機体はローテーションしており、今回もその入れ替えで飛来したものと思われます。
愛称は勇鷲"Blave Eagle"と名付けられ、愛称が伝統的に機種に書き入れられています。
量産3機目にあたる1103でした。
続いて1111が着陸。T-BE5AはF-5E/Fの訓練課程とAT-3の後継機として開発された練習機。
以後統一された機種で効率的な訓練ができるとされています。
機体は見ての通りF-CK-1B/D(IDF)をベースとしており、複合材の仕様、エンジンの更新及びABの廃止、その他各種再設計されており、見た目以上に異なる機体で訓練生にも操縦しやすい設計になっているそうです。
再びF-5のフライト。F-5F、5407が着陸。
朝にフライトしたF-5F 5416が昼前にもフライトをしてくれました。
以前、台東志航基地には46仮想敵中隊がありアグレッサーとしてF-5E/Fを運用していました。
その際に施されたのが導入当初のF-5に施されていたベトナム迷彩で、当時の人民解放軍をイメージした黄縁に赤の文字、尾翼にはピパーオンターゲットにミグ21のシルエットを施した部隊マークを描き入れました。
現在は46中隊は解体されていますが、このマーキングはずっと維持されています。
TGLを実施し、もう一度チャンスがあります。魅力的な迷彩を施した素晴らしい塗装ですが、ハイビジラウンデルを施されているのもポイント。
またシリアルが機種に、機体愛称「中正」もシリアルの部分に描かれている特別なマーキングです。
以前はロービジ版の迷彩機も居ましたが、現在は消滅。
迷彩機は全てハイビジマーキングでこの機体の地、5377と単座の5272の3機がこの迷彩で運用されています。
T-BE5A、1101。量産初号機でこれ以前はプロトタイプの2機になりますが、
プロトタイプも同じ塗装が施されており、当時この塗装がデモカラー・テスターカラーと思い込んでいた我々は量産機が同じ塗装で出てきたときは驚きを隠せませんでした。
尾翼には愛称ともなっている勇ましい鷲がデザインされており、練習機とは思えないかっこよさ重視の素晴らしいデザインが施されています。
IDFファンの我々からすると、IDFの系列の機体にこんなカッコいい塗装をされるということがどれほどに素晴らしい子のなのでしょう。
またふかしていない着陸時も非常に独特な音がします。この音は一度聴いたら耳に残る、聞いたことのない音でした。
山背景のミラージュも貴重ですが、海背景もまた素晴らしいものです。
今日着いて以降初めての単座機が離陸しました。
午後の着陸ですが、今日は天気が悪くなってきてしまいました。。
中華民国空軍ではAT-3以降、C-130なら13OO、F-CK-1なら14OO~16OO、ミラージュ2000なら20OO等、機種を表す上2桁に機種に因んだシリアルを付与していましたが、この機種,T-BE5ではF-5との干渉を避けるためか5OOOなどではなく11OOとなっており、かなり異質な番号となりました。
T-BE5Aの2機がタキシングしてきました。
タキシングする姿もかっこいいです。
F-5Fに比べて胴体が短いF-5E、とても小柄な印象です。
以前の開放時は中隊徽が入った機体も居ましたが、どの機体にも書き入れられていません。
ベトナム迷彩の例にもれず迷彩パターンが左右で異なり、F-5では右側に比べ緑の面積が多い印象です。
現在制空迷彩機には書かれていない序号がこの機体に残っているのも興味深いです。
第4世代戦闘機独特の風格のあるアプローチシルエット。
現在F-5とAJTのピリオドがずらされていて、交代で飛んでいる印象でした。
AJTのフォーメーションライトは自動点灯のようで(?)飛行中は基本的にどんな天候でも付いているのが確認できました。
こういった部分も学生・訓練生向けの負担軽減という設計思想なのかもしれません。
最新鋭機のためすべてのライトがLEDになっています。
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