初のフィリピン遠征はマニラニノイアキノ国際空港。
今回は現地の方のご厚意によりジェネアビエプロンに入れさせていただきました。
大小さまざまな機体が置かれていますが、中には翼を寄せ合うように駐機してあって撮影が困難な機体や部品が一部外された状態で放置されている機体も多く、この中で稼働状態の機体はごくわずかと思われます。
Acatech Aviation Collegeの教材として使用されているようで、タイトルも航空大学の仕様に変更されていました。
奥の方に駐機していたBAe-125-700A、RP-C602。
U-125などでお馴染みの型式ですが、タイプが古いため窓の形状が異なり違和感があります。
元々は別会社で使用されていた機体で、塗装はそのころからの色変えバージョンとなっています。
このほか、アセントヘリコプターサービスではBell429も使用しているようです。
後ろを向けて駐機しているのはアルファランドアビエーションのATR-72-500、RP-C6678。
元ベトナム航空の機体で、塗装を塗り替えて使用しています。
バレシン島空港を所有している会社でマニラからも1日1往復フライトがあるようです。
エアジュアンのC208Bフロートタイプ、RP-C6679。
手前の邪魔な場所にステップがありますが、これで乗降をしているようです。
エアジュアンはこのほかに陸上用の機体も所有していて、フィリピンの島々のフィーダーと、空港を持たない離島への速達を行っています。マニラからはクラーク空港への短距離便を就航しています。
G200が駐機していましたがレジが分からず。
USAFのAFSOCで運用されるドルニエC-146A 11-3014がNAIAのジェネアビエプロンに居ました。
横田などには時折飛来していますが、私が見るのは初めてでした。
セブパシフィックのATR-72-500が多く止められているエリア。
残念ながらクリーンに撮影できるたのはこの1機のみ。
セブパシフィックは今年に入り、保有するATR-72をすべて-600型に更新。-500型は余剰機となり、こうしてエプロンに並べられています。この機体は既にエンジンが外されています。
今回フィリピンへ訪問した最大の目的はこのYS-11。
現在エプロンには3機のYS-11が残っています。
この真っ白のYS-11は元JTAのJA8787。フィリピンではRP-C3588として登録されアジアンスピリットで活躍しました。
その後マニラに長らく保管されていますが、現在再び飛行可能にするようメンテナンスが行われているそうです。
レドームには小さな黒があるなどアジアンスピリットで活躍していた頃を色濃く残しています。
アジアンスピリットは現在のエアアジアフィリピンの全身で、カティクランとマニラを結ぶための航空会社でした。
翼の下にはJTA時代の翼下の塗装がしっかり残っていました。
汚れが目立つ同機、しっかり洗って綺麗にして、いずれは動いている姿を見てみたいです。
隣にもう一機。フィルアジアンエアウェイズ塗装に塗られたYS-11、RP-C3585がいます。
こちらは元JACのJA8771。フィリピンに到着後は長らくこの場所に駐機され、一度はエアリンクインターナショナルが使用したものの、再びストア状態となりました。
現地のスタッフの方々のご厚意で隣に置いてあった作業台に乗って撮らせていただきました。
フィルアジアンエアウェイズはMid-Sea Expressという離島を結ぶ航空会社が前身で、2013年より社名を変更してYS-11、RP-C3591をダバオベースでカガヤン・デ・オロなどの路線に就航しました。追加で2機目としてこの機体を購入。しかし引渡し前に航空会社がなくなり運行できなくなりました。
ブルーのカラーリングが美しいフィルアジアンの塗装で現在も整備保管されています。
のんびりと整備が行われていました。こちらの2機は将来的には飛行可能にするようです。
もう一機、隅の草地に置かれているのはRP-C2677。JA8717としてJACなどで運航されていた機体で飛行時間が世界一を記録している機体としても知られています。
そんな同機はフィリピンに来てから一回も空を舞うことなくJACカラーを維持しています。
以前はプロペラ・エンジンが外されたドンガラ状態でしたがエンジンとプロペラがつけられて、一応それっぽくなっていました。
とあいえギアカバーなど外されている部品も多く、この機体がふたたび空に舞う事は無いと思われます。
横には元エアフィリピンの737-200。RP-C8011が置かれていました。
727を運行していたPSI AIR 2007 incが購入しようとしていた機体で、既にタイトルが変更されていました。
こちらも整備完了前に倒産。PSI AIRのタイトルのまま残されています。
隣には世界的に貴重なBAe-ATPが放置されています。
世界で64機という少数生産で終了した機体で、アジアンスピリットで1機のみの虎の子として活躍していました。
その後Air Acehの塗装に塗り替えられましたが1回も飛ぶことなく、この場所に移動されました。
機体が少数だけにエンジンや部品も手に入りにくく、この機体が飛ぶ事は無いと思われます。
草地におかれた3機の尾翼が青空の下集います。
横に置かれていたのはブラジルのTRIP AIRで活躍していたATR 42-320、PP-PTGのレジは、N228DGに変更されていました。
わずかにロゴの跡が残る同機。こちらも売却待ちでここに長らく止められていますが、今後売却先はあるのでしょうか。
ハンガーの横に置かれていたもう一機のPA-23。RP-C6919。
こちらの機体は事故を起こして以降こちらで整備を行っていたようです。
プロペラがありませんでしたが部品取りになっているか、あるいは整備中と思われます。
こちらは整備後綺麗にされた状態のPA-23、RP-C857。
他では見られない独特の形状のキャノピーが特徴的な機体です。日本ではJA5266で登録されています。
エプロンをタキシングするプラチゥムスカイアビエーションのDo328、RP-C9258。
基本的にはチャーター運航が主体の同社ですが、一部離島の定期航空便も行っているようです。
真っ白ですが独特の形状の機体が素敵でした。
Fortune Tobacco Corpが所有するAS355NP。青いメタリックカラーが素敵な機体です。
ジェネアビエプロンの片隅にセブパシフィックの駐機場所が確保されています。
セブの新塗装のA320はおそらく初めて。前はイマイチな塗装と思っていましたが、見慣れると綺麗な塗装に感じます。
セブゴーは元SE AIRで旅客部門をタイガーエアが買収し、結果的に事実上セブパシフィックに吸収されるような形となりました。現在はセブパシフィックのATRの路線を運航する会社となっています。
C-47B、RP-C1513が置かれていました。
赤いストライプがまた独特の印象を与える機体。部品なども撮られておらず綺麗な状態を維持していました。
RP-C816、PA-32R-300ですが窓が改造されており全く違う印象の機体となっています。
エンジンがないC90A。廃棄機という感じです。
一通りエプロンの機体を撮影した後は外周へ。
エアスィフトのATR-42が降りてきました。
エアスィフトはエルニドの空港を所有し、そこをベースにマニラ・ダバオ・カティクラン・セブなどに便を就航するコミューターエアライン。
ATR-72とATR-42を所有し美しい塗装を纏って運航しています。
このRP-C4202は胴体下まで後ろの模様が回り込んでおらず、途中で切れている塗装でした。
セブパシフィックは旧塗装もまだまだ残っています。
エアアジアフィリピンのA320も降りてきました。
元はゼストエアで美しい緑とオレンジの塗装でしたが、エアアジアに買収されてしまいました。
セブパシフィックのA321も降りてきます。
A321は中部にも就航していますが夜発着なのではじめての撮影となります。
日本ではLCCはA320というイメージが強いですがフィリピンでは非常に使い勝手が良い機体なのかPRともども挙って導入しています。
セブパシフィック(セブゴー)のATR-72も降りてきます。写真のRP-C7292は2019年受領の最新機材。
フィリピンは離島が多いためLCCがこのようなリージョナル機を運航しているのも特徴です。
コックピット下にはoperated by CebuGoの文字が描かれているのも確認できます。
離島間のチャーターを行う会社で頻繁に運航されているようです。
PRのA330は日本では主要都市ののみの就航となっていますが、フィリピンの国内線でも使用されています。
この便もセブからの便。このほかミンダナオ島のダバオやゼネラルサントスなどへの便もA330で運航されています。
スカイジェットのBAe146、RP-C3855が降りてきました。
スカイジェットはフィリピンのリージョナルエアラインで、マニラからマンブラオやバスコといったマイナーな都市に運航しています。
機種はアジアでは珍しいBAe146を4機使用しています。
セブパシフィックのA320。新塗装は青い空に似合うトロピカルな塗装です。
胴体下にもセブパシフィックのロゴが入れられています。
エアアジアフィリピンでは2機のスペマを運航中。
このRP-C8974はASEANのキャンペーンのスペマで本国マレーシアとタイにも同様のコンセプトの機体が存在しています。
何処を運行しているかは詳細にはわかりませんが短期間に2機撮影できました。
処を変えて。
ターミナル3の裏側をタキシングするセブのA321neo。フレックスタイプを採用している為一般的なA321とはドア配置が異なりかなり違和感があります。
横から。
以前の旧塗装より黄色の色が明るくなりよりトロピカルな塗装となりました。
こちらは在来型A321。中部に来るのは主にこちら。
夜発着のため日本ではなかなか見ることができないので今までチャンスがなく、とても新鮮です。
ドア配置は見慣れたA321と同様。やはりこちらの方がしっくりきます。
PUREGOLDのアドカラーとなっており、塗装はオレンジと緑のどこかゼストエア時代を意識させる色使いの機体。是非エアアジアにも次はゼストエアカラーの復活を希望したいところです。
セブパシフィックのA321。いつの間にかA320に迫る勢いで増殖しています。
エアスィフトのATR-72が離陸していきます。
こちらは先ほどのATR-42とは異なり胴体の下までペイントされていました。
フィリピンのリージョナルエアラインは綺麗な塗装が多く、とても好印象です。
フィリピンでもエアアジアの新塗装が波及しています。
しかしこうやってゼストエアが撮影できたと思うともっと早めに言っておけばよかったと後悔が残ります。
フィリピンは島国で航空需要も高いため短距離路線にもA320が頻繁に投入されます。
PALエクスプレスのA320が来ました。元はエアフィリピンという全くの別会社でしたが、しばらくしてフィリピン航空と提携を開始。PALエクスプレスと統合し、エアフィルエクスプレスという社名で再スタートしましたが結局PALエクスプレスとなり、塗装はフィリピン航空になってしまいました。
現在はQ400を除きほとんどの機体が元フィリピン航空のA320となっています。
コックピット下に申し訳程度にoperated by AirPhilippinesの文字が入れられています。
セブパシフィックは現在も一部旧塗装機が残っています。
お馴染みのセブの塗装の機体も徐々に数を減らしています。
新塗装となったA320。比べてみると使用される色の数も減らされ簡素な塗装となったことが伺えます。
出発の機内より。サウジの777-300ERが着陸してきました。この日は旧塗装の機体で飛来。
マニラは現在日本から一番近いサウジの就航地となっています。
コメント失礼します。貴重な写真を公開してくださり、ありがとうございます。私事ですが、今月マニラ遠征を予定しており、ジェネアビエプロンを訪れたいと思っております。もしよければ、どのように入れさせていただいたのか教えていただけないでしょうか。図々しいお願いだとは思いますが、教えていただけると幸いです。
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