2019年12月21日土曜日

2019.11/30 RJAH

 
一晩明けた百里基地はすっかり航空祭の様相になっていました。
去年と比べブルーがれっせんに加わり302sqが無くなった分に彩りを加えています。
 
朝早くにP-1 #5513が着陸。
百里で見るP-1はかなり新鮮です。

早速ウェザーが離陸。
ウェザーは通常T-4が行いますが、T-4が諸事情により飛べないためF-4x2機が務めます。
1番機は#436。
2番機は#439。ラストの1つ前の機体です。

#436、#439共にウェザーながら背中を見せてくれます。流石はファントム航空祭です。
 
ウェザーが終わり、オープニングフライトが始まります。
まずは501sqのRF-4E/EJの3機がタキシング。

色違い3色が前からでも良くわかります。

1番機を務めるのはシャークティースのみが描かれたRF-4EJ改、#387。
今年5月に千歳で見た機体と同じ機体で、当時からシャークティースのみが描かれていました。
装備はALQ-131とタンク2本。そして腹に抱えているのはRF-4EJでお馴染みの偵察ポッド。
来年のRF引退をもって、この偵察ポッドも見納めになります。

2番機はスペマのRF-4E、#907。タンクはスペマ仕様です。
今年各地へ展開し小牧でもお目にかかれた#907ですが、展開した際はすべてタンク3本とトラベルポッドを装備。
今回航空祭ではより機動性があがるハイGタンク一本へと改め、気合十分の装備となっています。

フィルムをモチーフにしたラインが斜めに入り、ノーズは海軍色付きチックな仕上がりに。
RFでお馴染みのシャークティースもしっかり書き入れられていました。
 

3番機は現在残る唯一の飛行可能な洋上迷彩機であり、三菱スペシャルの#901。
マダラの迷彩の上にスペマという、何とも凄みのある仕上がりになっています。
今回は#907と同じくハイG1本ですが、ノーマルタンクを装備していました。
三菱スペシャルとなって最初に出てきた時はこの角度の丁度逆向きとなる小牧タキシー。
部隊マーク、鮫口スペマと姿が変わった姿のタキシングを撮影できました。
既に小牧のIRANは完納しているファントム。しかし、この機体が初登場したあの時の緊張は今でも忘れません。
 
続いて301sqのF-4EJ改がタキシング。
まずは#434、後ろに#356が続きます。

まずは#434。かなり後期の機体です。

#356は2010年・2017年にそれぞれ小牧のテストフライトを撮影している個人的にはテストフライトの印象が強い機体。
去年も航空祭でフライトしており、300番台の機体としては元気にフライトしている方の機体と思います。
キャノピーを開けて目の前をタキシングしてくれます。
思えば初めてここで撮影したのはオジロマークの302sqのF-4。
今ではすでにいませんが、その意思を受け継いでカエルマークの301sqが飛びます。
 

RF-4Eの#901が離陸。。
唯一となった洋上迷彩機の離陸シーン。見るのはこれが最後になるかもしれません。。

手前には#907が離陸しています。
緑と青の色の差がなんとも美しいです。

続いて301sqの2機が離陸。
ローカルでもすっかり見なくなってしまったフォーメーションでの離陸。航空祭での貴重なシーンとなっています。
2機の息の合ったギアアップ。ファントムライダーのプライドを感じます。
背景は301sqゆかりの山、筑波山が見えます。

続いて#440の気合十分の地を這うような低い上がり。
このR/Wを這うような低すぎる離陸・ローパスはニュータ時代からの301sqの伝統芸能のようなもの。
これもこの航空祭の披露で最後となってしまうのでしょうか。
 
ウェザーで上がったF-4が帰ってきました。1機目は#436。

2機目は#439。
F-4&RF-4 6機によるフォーメーションでのパス。すべてファントムで構成されているというのが尊いです。
4色のF-4が同時に空を舞う貴重なシーン。おそらくもう見ることはないでしょう。

UH-60JII、#579が着陸。プローブなしのJIIというレアな形態です。

オープニングフライトを終えて各機が帰ってきました。
ウェザーの2機はラストチャンスに戻り、2部隊がファントムを運用していた時を思わせる光景が展開されました。

1番機 #434。
2番機 356。
3番機 #440。
オープニングにはU-125A #016も参加していました。

3機のRF-4EJ/RJ-4Eは写真撮影の為上空を通過。
まずはRF-4EJ #387
偵察ポッドの形状が良くわかります。
続いてRF-4E、#907が通過。ハイG1本ですが他の航空祭では見せなかった百里限定の形態です。

最後に洋上三菱スペシャルの#901。
少し捻ってくれました。
#356は2度目のタキシーが狙えました。
圧縮が格好良すぎるF-4。尊いです。
#440もラストチャンスへ。いうまでもなく5000機以上製造された全世界のF-4の最終号機。
個人的にはファントム最後の戦技競技会でカエルの赤マフラーを模したカッコいい塗装が印象に残ってます。撮りたかった。。
RF-4E/EJの3機も着陸しました。

この後はF-15の機動飛行を挟んでブルーインパルスのフライト。
3番機不在で5機でのフライトでした。珍しい3機でのダイヤモンドダーティローパスに臨む低速ターン。

5機での演目は4機での演目に。新鮮な画が撮れます。

最後はこの時期恒例のツリーローパス。

少し捻ってくれました。

プルーが終わり午後からは再びF-4の出番。
まずはノーマル2機のTACディパーチャー。新田原で撮影した角度とほぼ同じ角度を。
重なり具合もタイミングもばっちりなファントムのTACディパーチャー。これも今後見ることはないのでしょうか。
背中は勿論お腹も魅力的なファントム。
その背中とお腹が1枚に収まっている実に贅沢な光景です。

続いてGo For it! 301sqスペマの#315が離陸。
スペマのコンセプトはファントム最後の飛行隊として最後までやり抜くぞ!という意思を込めて301sq全開のスペマにした。のだそうです。
 
いきなりレフトターン。すk押し通いですが背中を見せてくれます。
グレーの胴体と黒い翼がくっきりして、ファントムのフォルムを引き立てます。

ナイフエッジからの切り替えしでまた背中。
この角度だと文字も見えるため比較的とそう全体を見ることが出来ます。
ダーティ形態でのローパス。301sqの部隊マークである筑波山の「ガマの油売り」のガマガエルが、尾翼に大きく書かれています。

360°ターンでは一番背中が大きく撮影できました。黄色い塗装はいうまでもなく部隊マークのマフラーがモチーフ。
胴体と翼のマフラーの星は右側が発足当時と現在の百里(7空団)の星7個、
左側はもっとも長くいた新田原(5空団)の星5個が描かれ、301sqの功績を現しています。
胴体背中に描かれたマフラーの端の結び目が何とも愛らしいです。

その後3機はAGGを実施してくれました。
ハイレート後に燃料をダンプする場面もありました。
これもファントムの貴重なシーンなのでしょうが、最近の調子からヒヤっとしてしまったファンも多いはず。。

最後は鋭いツッコミで右ブレイク。
翼の星とマフラーが良く見えます。

ノーマルの2機はもう一度スプレットアウトを見せてくれました。
これで301sqのデモはすべて終了。対地攻撃ながらいい内容のデモだと思いました。

続いてRF-4Eの2機による戦術偵察。#901と#907が午前に引き続きフライト。
離陸位置は午前と逆になり、左が#907となっていました。

360°ターン。ファントムの腹がギラリと輝きます。

航空祭行脚担当?の#907が鋭いツッコミで背中を見せてくれます。
FINALスペマも少数のペイントにとどまり、背中もあえて塗装しなかった今回。
しかし、それ故RF本来の色を残しつつスペマに仕上げており、塗装的にスペマのような扱いのRFの魅力を引き立てたスペマともいえます。

会場にも背中チャンスがいくつかあるようでした。
センターのハイGタンクが良く見えます。
#901も背中を少し見せてくれました。
三菱スペシャルということで、背中もまだらな#901。まだらな模様が凄みをまして、とうとうスペマになっています。

最後はRWY03へブレイク。これでRFのデモが終わりました。

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