いよいよ始まったファントム最後の百里基地航空祭。
去年と同様の天気でのスタートとなりました。
まずは今年の主役、301sqのGo for it 301sqスペマの#315。
部隊マークを前面に押し出す印象の302sqとは対照的にあまり部隊マークを前面に出してこないスペマが多かった301sq。
しかし今年はその301sqがこのように部隊マークをモチーフにしてきました。
そのいつもとは違うコンセプトに来年度最後を迎えるに当たりファントムを運用し続ける、その意思を感じます。
蛙の黒とマフラーの黄色を模したデザインで右サイドは5空団仕様の塗装となっています。
機種にはシャークマウスが描かれ目は黄色、そして蛙の黒でノーズのアンチグレアを再現する完成度の高いスペマです。
部隊マークの蛙は筑波山の「ガマの油売り」が由来となったマーク。
31年間新田原にいましたが、この地に帰ってきました。
そんなカエルもF-4の引退と共に姿を消して三沢に移転します。
301sqのブースでは。。
昨年は展示内容が少なかった301sqですが、今年はスペマ関連の展示が多く見ごたえありました。
今年4月でF-35に機種改変されてしまった302sqの去年のスペマも残しておいてくれていました。
黒の#399。ギアの沈み方から察するにまだエンジンも入っていそうで、保存遺志の高さを感じました。
部隊はもう三沢でF-35を運用する部隊となってしまいましたが、こうしてスペマを残してくれることで3部隊が居る時代を再現sひてくれたことに感謝しかないです。
昨年は全国行脚した白の#428、こちらも綺麗に保存されています。
部隊マークの大きなオジロワシが懐かしいです。
今年前半には浜松などに展示されたRF-4Eの#905。すでに用途廃止となっていましたが、用廃間もないからか現役とそん色ない展示でした。
尾翼には薄くF-86~RF-4運用開始初期時代の部隊マークが描かれ、同隊の功績と間もなく終わる偵察航空隊の歴史を現しています。
飛行展示をする機体には付けられなかったスペマサイドタンクもしっかり装備されていました。
飛行展示の機体を含めて唯一の展示となったRF-4EJのスペマ、#433。もう1機#380がスペマになっていますがこちらは展示されず、エプロンの片隅に駐機されていました。
この#433のみフィルムの位置が少し前方に塗装されています。
501飛行隊のブース
スペマの塗装コンセプトとRF-4E/EJの装備紹介。偵察航空隊ならではの展示です。
その横にはこちらも用途廃止となった#392が展示されていました。
用廃ということでおさわり自由の展示、思い思いの場所を皆さん触っていました。
長年日本の空を守ってきた#392。もう飛ぶことはない機体ですが、最後の晴舞台で一層輝いていました。
ARMAMENTには虫歯治療中の文字。痛そうなので早く治してあげてください。
離陸したウェザーのF-4x2機が、昨日と同じく上空を通過します。
機体は昨日と同じく#436と#439。曇り空ですがカッコいいです
オープニングフライトが始まりました。
前日と同じくRFは#397と#907・#901のフォーメーション。暗い空にも際立つ緑とダークグレーの迷彩です。
301sqの#434と#356は一糸乱れぬ離陸を見せてくれます。
薄日が差して各マーキングが輝いて見えます。
天候偵察を終えたF-4EJ改の2機が降りてきました。
タキシング後、ドラッグシュートを切り離しタキシング。
後方からの僚機が重なります。
1番機は#436。後期の機体ですが、最後まで生き延びれるでしょうか。
ランチャーにハイGタンクとオーソドックスなTAC部隊の装備でした。
手を振りながらタキシング。背景には301飛行隊縁の筑波山がそびえたつ、百里らしい光景です。
もう1機は#439。440のひとつ前番の機体で、5月に訪れた際も元気に飛ぶ姿が見られた機体。
今後も元気に飛ぶ姿を出来るだけ長く見たいものです。
前後のキャノピーを開けてタキシング。これはF-15/F-2/F-35ではまず見られない光景です。
オープニングフライトのファントム6機によるフォーメーションパス。辛うじて日が当たってくれました。
301sqのブレイク。ドローンの飛行が確認されたということで高度があがってしまいました。
その後、301sqの3機は着陸。
1番機の#424が筑波山を背景にドラッグシュートを引いて減速。
ファントムはラストチャンスにてシュートを回収しなければならないため、必ずエンドまで来てくれるありがたい機体でもあります。1番機はTWYに離脱する際に運よく日が当たってくれました。
#424は元302sqで運用されていた機体で、この角度からだとオジロワシのマークが鮮明に確認できます。
#356も戻ってきます。
同じくドラッグシュートを引いて。。
ドラッグシュートを切り離した機体はラストチャンスエリアで全機が揃うのを待ちます。
かっこいいグレーの機体と対照的に背景には美しい紅葉が。
3番機は#440でした。
3機が揃ったところで、エプロンに向けタキシングを始めます。
正面から見たファントムはとてもかっこ良いです。
待機する#356を背景に、#424が動き出します。
キャノピーを開けてタキシングする姿はいつみても格好良いです。
追って#356が動きました。
#440。F-4の最終号機が最後尾をタキシング。
RF-4EJの#397。
自然に溶け込むような迷彩も、間もなく見納めです。
サイドタンク+偵察ボッド+ドラッグシュートという豪華な内容。
航空祭番長の#907も戻ってきました。
TWYに入るときにはキャノピーが前席のみ開きました。
ノーズの鮫基地がカッコいいスペマです。
最後は三菱スペシャルの#901。
補修した部分の迷彩が濃くどことなく8sqファントム感があり好感が持てる仕上がりです。
RF-4EJを正面から。ALQ-131を搭載しているのも確認できます。
2色のファントムが目の前でタキシング。鮫口も相まってカッコいい瞬間です。
#397の転がり、背景には2色のRF-4Eが後を追います。
RF-4E2色のスペマのツーショット。RFファイナルイヤーを象徴させる一瞬でした。
#907のシャークマウス。目は赤色です。
手を振るパイロットの下には同じくさよならと手を振るスプークが描かれており寂しさがこみ上げます。
#901。まだらの三菱スペシャルは曇りでも良くわかります。
#901の目は黄色で書かれています。
洋上迷彩RFの初代だった#901は当時他の機体よりも明るい色で塗られており、
特に色の違いが明確だった濃い青の部分はタッチアップの部分との色の境目が特に激しく見えます。
ファントムのフライトが終わり、F-15を挟んでブルーインパルスの曲技飛行。
ブルーインパルスの6機が正面からタキシング。このような光景は基地によってはさっぱりとれず、
基地を選ぶ貴重なシーンです。
壮観な一糸乱れぬブルーT-4の転がり。
続いて6番機のロールオンテイクオフ。別々での離陸となりました。
ファンブレイク。相変わらず機体間の距離が近いです。
オポジットコンテニュアスロールを終えて5番機が残したスモークの中を6番機が通ります。
当然1区分は出来ず、航過飛行の演目が多めでした。
最後に行われるツリーを間に組み込む変則パターン。最後は会場を大きくターンでかすめていきます。これも初めて見ました。
ブルーが終わった後はいよいよ301sqの対地攻撃&機動飛行が始まります。
主役は勿論#315のカエルスペマ、前日と同じく暴れまくります。
天気も徐々に回復してきました。
ターンをする際に一時的に虹のベイパーが出現。かっこ良く、そして美しい瞬間でした。
#315による西からのピッチアウトブレイク。背中を見せてくれつつ、この角度からは尾翼のカエルやキャノピーの周りの塗装などがしっかり確認できました。
Go for it! 301sqの後方には蛙のシルエットを配置、尾翼の蛙にも黄色のマフラーを巻くなど機体全体301sq愛を前面に押し出していることが良くわかります。
そして、さらにバンクを深くしてくれます。星の数もしっかり確認できます。
キャノピー周辺をカエルをモチーフに黒く塗ったあたりもとてもカッコいいデザインです。
ノーマル2機によるスプレットアウト。光線が微妙な上に陰ってしまったものの、
タイミングはばっちりで、ファントムのカッコいい姿を堪能できました
ベイパーを少し出しながらターンするのは朝にもフライトした#439。
この後各機着陸し、おそらく最後であろう百里での301sqの展示飛行が終了しました。
この後は引退カウントダウンの501sqによるRF-4Eの飛行展示。
航空祭番長#907がこここそが見せ場と言わんばかりに素晴らしい角度で捻ってくれます。
途中激しくベイパーを出してくれました。
ベイパーがなくなり、自慢の背中の迷彩が出現します。
スペマのフィルムも機体のシルエットが胴体のくぼみに沿ってデザインされており、背中から見ても確認できる優秀な仕上がりです。
RF-4Eはもう一度上をパスしていきました。
#901の見せ場であった上昇旋回ターン。コースが昨日とな全く違い想定外でしたが、
上昇旋回中はベイパーもモリモリと出てくれ、良い仕上がりになりました。
このあとブレイクして501sqの最後のデモフライトが終了。お疲れ様でした。
帰り際、ブルーインパルスが松島へ帰投していきました。
最近は後日帰投が多いブルー。以前は帰投の名物だった夕日に照らされた赤いスモークも今や貴重になってしましました。
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